仕訳を集計する技③ - Vol.55 -

6月 03, 2019



前回の続きを解説します。
今回はテーブル化に必要な情報を完成させます。




【問題】難易度★★★★★★

仕訳をテーブルに変換してください。
借方金額はプラス、貸方金額はマイナスとしてください。



【ヒント】

今回は1行のデータを2行に分割します。

最終的にはテーブル化したいデータの行番号と列番号の組み合わせを作成できれば、VLOOKUP関数でテーブル化することができます。

ただし、「借方金額はプラス、貸方金額はマイナス」にしなくてはならないので、このためのフラグも必要となります。


【解答例】
<解答イメージ>



<連番の作成>

繰り返しを作成するときは、連番の作成から始めます。

連番の作成には様々な方法がありますが、ROW関数を使った方法が最も良いと思います。

さらにレベルが上がって「配列数式」を扱うようになると違いが判ると思います。

行番号から基準点の行番号を差し引きして、ゼロから開始しています。




<1行おきにフラグをたてる方法>

1行おきにフラグをたてるためには、連番を2で割ってあまりを求めます。

0と1の繰り返しを連続して作成することができます。



<プラスとマイナスを交互に表示する方法>

0と1の繰り返しから0.5を差し引いて切り上げすると、-1と1の繰り返しを作成することができます。

IF関数はむやみに使うべきではありませんが、ここは分かりにくければIF関数でも良いかもしれません。



<行番号>

1行を2行に分割するので、同じ行が2行続いた繰り返しを作成します。



<列番号>

少々トリッキーですが、作成できましたでしょうか。

0と1の繰り返しを使って、行ごとに列番号を変えています。



テーブル化に必要な情報がそろったので、次回VLOOKUP関数を使って完成させます。

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