スゴ技会計士からの挑戦状 VOL.20
9月 26, 2017
【ピボットテーブルから脱却する技】
ピボットテーブルはとても便利な機能なので、仕事でExcelを使う人であれば必ず使えるようにしなくてはなりません。
しかしピボットテーブルにも欠点はあります。
組織で仕事をすることを前提にすると、ピボットテーブルどうしても手作業が多くなるので、作業が「属人化」してしまうのです。
ピボットテーブルの便利さを覚えてしまうと、何でもかんでもピボットテーブルで集計して資料を作成してしまいます。
中途半端なピボットテーブルを作り散らかしてしまう人をたくさん見かけます。
しかしピボットテーブルだらけのExcelシートを引き継いだ人はたまったものではありません。
特にローデータを直接修正してからピボットテーブルで集計していると、作成者以外では再現できないこともあります。
Excel上級者にはぜひ「属人化を防ぐExcelの使い方」を追及していただきたいと思います。
ローデータの集計がルーチン化したら、関数で集計できるようになってください。
上を目指す方であれば、前回の【問題5】を「フラグ」も「ピボットテーブル」も使わずに、関数で直接集計してみてください。
【問題5(関数編)】難易度★★★★★
基幹システムから個人別カード利用額明細が数万件出力されます。
締日別、カード会社別に金額を集計してください。
締めは15日と末日です。
フラグもピボットテーブルも使わず、関数で直接集計してください。
数式を記述していいのは黄色い1つのセルだけです。
残りセルはカード会社が何社あってもコピペだけで完成させてください。
かなり難しいと思います。
E列の締日は既に入力されていることを前提に考えて構いません。
<図20-1>
できる方はE列の締日一覧を関数で作成できるか考えてみてください。
もちろん最初の1行だけ数式を作成して、残りはコピペで完成させます。
こちらはもっと難しいと思いますよ。