スゴ技会計士からの挑戦状 VOL.21
10月 10, 2017
【力技から脱却する技】
問題5(関数編)の回答例です。
=SUMIFS($C:$C,$A:$A,"<="&$E2,$B:$B,F$1)-SUM(F$1:F1)

SUMIFS関数を使って締日以下を合計し、SUM関数で前行までの累計を差し引きしています。
絶対参照を工夫しているので、これをコピペするとG4セルでは以下のようになっています。

この解答例を見てどう思われたでしょうか。
「分かりにくい」
というのが正直な感想ですよね。
このように無理やりひとつのセルに詰め込むと、数式は長く分かりにくいものになってしまいがちです。
特に前行を参照するような数式は、行の追加削除に弱くなりがちです。
このような力技の数式は、メンテナンスをするのが困難でミスのもとになります。
今回のようにSUMIFS関数を使うのであれば、無理せずに集計開始日の列を作成し、素直に集計する期間を指定したほうが、可読性が高まります。
SUMIFS関数はどうしても長い数式になってしまうので、シンプルな使い方を心掛けましょう。
=SUMIFS($C:$C,$A:$A,">="&$E2,$A:$A,"<="&$F2,$B:$B,G$1)

では、前の行を参照することなく、「集計開始日」と「締日」の列を完成してみてください。
1行目の数式を作成したら、あとは同じ数式をコピペして完成させます。
このような使い方に慣れていない方にとっては、かなり難しい問題だと思います。
解答を覚えることが重要なのではなく、「ITを活用して解決する」プロセスが重要になります。
まずは図の「集計開始日」と「締日」をよく観察して規則性を見つけ出してください。
観察によって規則性や同質性を見つけ出すことが問題解決の第一歩です。