スゴ技会計士からの挑戦状 VOL.14
7月 03, 2017
【VLOOKUP関数を使って思いどおりの参照をする技】
「ユニークなキーを利用して特定のセルを参照する」といったらまず思い浮かべていただきたいのがVLOOKUP関数です。
今回のケースもまずはVLOOKUP関数を使ってみましょう。
VLOOKUP関数は使っている人は多いのですが、パラメータの意味をきちんと理解せずになんとなく使っている方が多いのが特徴です。
基本を理解せずになんとなく使っていても応用が利きません。
C列に抜け数字を表示するためには、VLOOKUP関数の各パラメータに何を指定したらよいか考えてみてください。
分からない方はパラメータの意味を再確認してください。
<図14-1>
意外と難しいかと思います。
まず最初のパラメータである「検索値」はE列の連番を利用します。
次に「範囲」を指定するのですが、VLOOKUP関数の「範囲」は「検索値」が左端になるように指定しなくてはいけません。
「検索値」が含まれているのはG列ですが、参照したいのはE列です。
こういう時はG列の隣にE列を参照してからVLOOKUP関数を使いましょう。
<図14-2>
このようなケースでMATCH関数とINDEX関数を組み合わせて使う方もいますが、VLOOKUP関数をきちんとマスターしていない人が職場にいる状況で多くの関数を使うのは好ましくありません。
少し無駄に感じるかもしれませんが、VLOOKUP関数で済むときはなるべくVLOOKUP関数を使ってください。
可読性が高まります。
以上を踏まえてVLOOKUP関数を完成させます。
「範囲」に絶対参照をつけるのを忘れないでください。
=VLOOKUP(E2,$G$2:$H$10,2,FALSE)
できるようになったら「範囲」を列ごと指定しても構いません。
=VLOOKUP(E2,G:H,2,FALSE)
<図14-3>
A列の数字を変えて試してみてください。
「#N/A」や罫線を表示したくない時は、条件付き書式を使うとよいと思います。
抜け番号の数によって罫線を付けたり消したりすることができます。
<図14-4>
次回はSUMIF関数を使った別解を解説します。