「スゴ技会計士からの挑戦状」VOL.6
2月 27, 2017
▼第5号-2017/02/27
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■■■スゴ技会計士からの挑戦状 Vol.6■■■
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【文字列を結合して新しいキーを作成する技】
ITの世界では「キー(key)」という考え方が重要になります。
「キー」というのは、検索や集計をする時に特定の行を識別するために使う目印、と理解しておけばよいでしょう。
モデルの中から「同一ファイル内でのみ重複しているコード」を識別するための「キー」を探してみましょう。
<図6-1>
「ファイル名」だけでは識別することができません。
かといって「コード」だけでも不十分です。
なければ新しくキーを作ってしまいましょう。
こんな時は昨年はやった歌が参考になります。
Apple + Pen = ApplePen
というやつです。
この歌には好き嫌いがあるようですが、ありふれた物を組み合わせて誰にも思いつかない物を作りだすという発想が私は大好きです。
「ファイル名」と「コード」を結合して新しいキーを作成すると、「同一ファイル内でのみ重複しているコード」を識別することができます。
この「結合してキーを作る」というテクニックは「ITを活用した問題解決能力」を磨くうえで非常に重要になります。
早速やってみましょう。
文字列と文字列を結合する時は「&」を使います。
D2セル=A2&B2
たったこれだけです。
すべての行にコピーして観察してみてください。
<図6-2>
新しいキーを使うと2行目の「aaa111」と14行目の「ccc111」は別のものと判断されます。
しかし4行目と6行目は同じ「aaa999」になるので、同じものと判断することができます。
次回は新しいキーを使って関数で「同一ファイル内でのみ重複しているコード」を探してしてみましょう。
「重複チェック」といったらもちろんあの関数ですね。