スゴ技会計士からの挑戦状 VOL.24
11月 20, 2017
最初に新刊発行のお知らせです!
なんと!
伝統ある日経文庫より、
「ビジュアル 7つの基本で身につく エクセル時短術」
を上梓することができました!
11月17日から全国書店で発売されています。
日経文庫といえば、
「第一級の著者が、最新の知識を、やさしく、コンパクトに、しかも低価格で提供し、ビジネスパースンをサポート」
が売り文句です。
前作が評価されてお声掛けいただいたのは本当に光栄です。
今回は私のエクセル基本講座をまるごと本にした前作とは趣を異にし、実務で役立つ基本を、みやすくコンパクトに見開きで完結するようにまとめた本となっています。
元プログラマの会計士で現役のエクセル講師が、単なる関数の説明にとどまらず、実務でミスが多いところやつまずきやすいところもていねいに解説した本となっています。
最終章ではもう一歩踏み出したい方のために、少し高度な内容も載せています。
皆様方のスキルアップとともに、組織の底上げにお役立ていただけますと幸甚です。
既刊「会計士が教えるスゴ技Excel」(日本経済新聞出版社)
も好評発売中です!
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本当は実務で必須!シートを自在に操る技
あまりメジャーではありませんが、INDIRECT関数
という関数があります。
知っている方は少ないのですが、本当は実務で必須の関数です。
覚えるべきパラメータはたったひとつ。
INDIRECT(参照文字列)
パラメータとして指定した「参照文字列」を「参照」に変えてくれる関数です。
「なんのこっちゃ」という方も多いと思います。
関数の使い方は簡単なのですが、実務で活用しようとすると「参照」の深い理解が必要です。
簡単な例からみていきましょう。
あるシートから「a」というシートのA1セルからA5セルの範囲を足すとこのようになります。
=SUM(a!A1:A5)
他のシートを参照する時は
「シート名」+「!」+セル番地
というように指定します。
この参照部分「a!A1:A5」をが「参照文字列」です。
「a!A1:A5」をA2セルに単なる「文字列」として取り出してみます。
SUM関数の中で指定する範囲の参照を、INDIRECT関数を使って指定すると以下のようになります。
=SUM(INDIRECT(A2))
INDIRECT関数で「参照文字列」を参照に変えて、関数の中で使うことができるのです。
何やら難しそうに感じる方もいらっしゃるかと思いますが、「案ずるより産むがやすし」です。実際にやってみてください!
次回以降、少しずつ実践的な使い方をご紹介します。