ハワイ時間を求める技 - Vol.39 -

7月 25, 2018



スゴ技会計士からの挑戦状 VOL.39

ハワイ時間を求める技

日付操作ほどではありませんが、部署によっては時間操作も必要になります。
人事部の就業時間管理などもそのひとつです。
シリアル値の仕組みをしっかり理解して業務に生かしましょう。



【問題】難易度★★
日本時間からハワイ時間を求めてください
時差はマイナス19時間です。
時差を変えるだけで他の国の時間も表示されるようにしてください。



【ヒント】
時差が整数で入力されているので、関数で時差をシリアル値に変更してから処理します。
整数をシリアル値に変えるにはTIME関数を使います。
TIME(時,分,秒)


【解答例】

早速TIME関数を使ってみるとエラーになってしまいます。

=TIME(B2,0,0)



シリアル値はマイナスが許されていません。
では時差をプラスにしてシリアル値を作成してからマイナスしましょう。

=-TIME(-B2,0,0)



時差マイナス19時間のハワイ時間を求めることができました。

しかしこのままでは時差をプラスで入力するとうまくいきません。




【より汎用的な数式を目指しましょう】

中級者の多くはここでIF関数を使ってしまいます。

=IF(B2<0,-TIME(-B2,0,0),TIME(B2,0,0))



いうまでもなくIF関数は重要な関数なのですが、よく考えずに多用すると可読性の低い数式になってしまう可能性があります。

この程度であればIF関数を使っても可読性を損ねませんが、今回はこんなやり方もあります。

=(B2/ABS(B2))*TIME(ABS(B2),0,0)



ABS関数は絶対値を求める関数です。

無駄にIF関数を使っているシートをよく見かけますので注意してください。

ただし、IF関数を使わないことにこだわりすぎると、かえって分かりにくい数式になってしまうこともあるので気を付けましょう。

職場で作成するエクセルシートは、職場の共有資産です。

可読性を意識して作成しましょう。

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